エアコンを28度にしてるのに涼しくない。その温度、部屋の温度じゃないんです

エアコンを見上げる高齢の女性

毎日暑い日が続いていますね。

「エアコンを28度に設定しているのに、ちっとも涼しくならない」
「うちのエアコン、古いから効きが悪いのかな」

この時期、お客様からよくいただくご相談です。

実はこれ、故障ではないことがほとんど。理由を知れば、今日から少し涼しく過ごせるかもしれません。

目次

設定温度は「今の部屋の温度」ではありません

まず、いちばん大事なことをお伝えします。

エアコンの28度という数字は、「これから28度をめざします」という目標です。今の部屋が28度になっている、という意味ではありません。

車で言えば、カーナビの目的地のようなもの。目的地を入力しても、すぐそこに着くわけではないですよね。

そしてもうひとつ大事なことがあります。エアコンがはかっているのは、あくまで「空気の温度」だけだということです。

人が「涼しい」と感じるかどうかは、空気の温度だけでは決まりません。ここに、涼しくならない理由が隠れています。

理由1|湿度が高いと、同じ温度でも暑く感じる

湿気の多い部屋と、湿気をとったあとの部屋の体感の違い

いちばん大きいのが、湿度です。

同じ28度でも、湿度が50%の日と70%の日では、感じ方がまったく違います。じめじめした日に「28度なのに蒸し暑い」と感じるのは、気のせいではありません。

人の体は、汗が蒸発するときに熱を逃がして涼しくなります。ところが湿度が高いと、汗が蒸発しにくい。だから熱がこもって、暑く感じるのです。

湿気をとるだけで、体感はぐっと変わります。 温度を下げなくても、除湿(ドライ)運転で快適になることがあります。

ただし、ひとつ知っておいていただきたいことがあります。

除湿には大きく分けて2つの方式があり、電気代が変わります。

  • 弱冷房除湿……少し冷やしながら湿気をとる方式。電気代は冷房と同じか、やや安めです
  • 再熱除湿……冷やして湿気をとったあと、空気を温め直してから出す方式。部屋が冷えすぎないぶん快適ですが、温め直すのに電気を使うため、冷房より電気代が高くなることがあります

ご自宅のエアコンがどちらかは、取扱説明書やメーカーのホームページで確認できます。「じめじめは取りたいけど、電気代は抑えたい」という方は、まずご自身の機種の方式を知っておくと安心です。

わからないときは、型番を教えていただければお調べします。

理由2|風がないと、体のまわりに熱がこもる

冷房時の正しい風向きと扇風機の使い方

もうひとつが、風です。

部屋の空気が28度でも、体のまわりだけ空気が動かないと、そこに熱がたまります。扇風機に当たると涼しく感じるのは、この熱を吹き飛ばしてくれるからです。

そこで大事になるのが風向き

冷たい風は下に落ちる性質があります。冷房のときに風向きを下に向けると、冷たい空気が足元にたまるだけで、部屋全体が混ざりません。冷房のときは、風向きを「水平」に。 これが基本です。

さらに、風を下向きにしていると、冷えた空気がエアコン本体の近くにたまってしまうことがあります。エアコンは本体の吸い込み口で温度をはかっているので、「もう十分冷えた」と判断して運転をゆるめてしまう。これも「効かない」と感じる原因のひとつです。

扇風機やサーキュレーターをお持ちの方は、エアコンの反対側から、天井に向けて風を送ってみてください。空気が回って、体感がずいぶん変わります。

そしてもうひとつ、覚えておいていただきたいことがあります。

暑いと感じたとき、つい設定温度を1度下げたくなりますよね。でもその前に、エアコンの「風量」を上げてみてください。

エアコンでいちばん電気を使うのは、空気を冷やす部分(コンプレッサー)です。風を送るファンが使う電気は、それに比べるとごくわずか。つまり、設定温度を1度下げるより、風量を上げるほうが電気代はずっと安く済みます。

しかも、風が当たれば体感はすぐに涼しくなります。「自動」設定のままの方も多いのですが、暑いときは思い切って「強」にしてみてください。

理由3|壁や窓から出ている熱

最後は、壁や天井、窓からの熱です。

日ざしを浴びた壁や屋根は、熱を吸い込んで温まります。そして、その熱をじわじわと部屋の中に出し続けます。空気は28度でも、まわりの壁が熱ければ、体はその熱を受けて暑く感じるのです。

夕方になって日が沈んでも部屋が暑いのは、昼間にためこんだ熱が出続けているからです。

レースのカーテンを閉めるだけでも違います。 窓の外側にすだれやよしずを付けられる方は、さらに効果的です。熱は中に入る前にさえぎるほうが、ずっと涼しくなります。

今日からできる、3つのこと

むずかしいことはありません。しかも、どれも電気代はほとんど増えません。

  1. 風量を上げる(設定温度を下げる前に、まずこれ)
  2. 風向きを水平にする(下向きにしない)
  3. レースのカーテンを閉める(昼間の日ざしをさえぎる)

扇風機をお持ちなら、天井に向けて回すのも効果的です。

じめじめが気になるときは除湿運転も有効ですが、機種の方式によって電気代が変わります(理由1をご覧ください)。

これで変わらないときは、フィルターの目づまりや、室外機のまわりに物が置かれていることも考えられます。フィルターは2週間に一度を目安に、掃除機でほこりを吸うだけでもずいぶん違います。

それでも涼しくならないときは

上の方法を試しても効きが悪い場合は、エアコン自体に原因があるかもしれません。冷媒ガスが減っていたり、内部が汚れていたり、機種が部屋の広さに合っていなかったり。

そんなときは、お気軽にご相談ください。大洋電化は大津市膳所・瀬田・石山で、地域のみなさまのお家を60年見てきました。 「これって故障かな?」という段階でのご相談も大歓迎です。

無理におすすめすることはありませんので、どうぞ気軽にお声かけください。

毎年、「壊れたと思っていたけれど、設定を少し変えただけで快適になった」というお客様もたくさんおられます。まずは慌てず、できることから試してみてください。

暑い夏を、無理なく涼しく乗り切りましょう。

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